社員総会、中期経営計画発表会などで、ロジカルな伝達をしていませんか?
それ、聴いている社員のテンションが高くない可能性があります!
ロジカルな伝え方とは…
経営層から「市場状況を説明」⇒「自社の課題感」⇒「今後の経営戦略」⇒「明るい未来について」
…と順を追って話していくことです。(従来のパターン)

社員のみなさんには、伝わりますし、理解します。
でも理解しても「やってみたい!」につながりづらい…。
「理解しただけ」で終わってしまい、「行動変容」につながらない残念な結果になっているケースが多いのです。さらに最近は、ネットで手軽に他社の経営戦略や働き方についての情報が得られるので、自社の方針に対する疑問や疑念を持ちやすいという現状も大きく影響していると思われます…。
そこで、弊社(株式会社タノシナル)が立案・企画・実施しているのが
「脱ロジカル」発想での『伝え方改革』。多くの大手企業で実践し、結果を出しています。
「脱ロジカル」発想で社員のココロを揺さぶろう!
「脱ロジカル」発想は、ラテラルシンキングとも言われて、固定観念にとらわれず、多角的な視点で物事を捉えて新しい発想を生み出そう、という考え方。
従来のロジカルシンキングでは、A⇒B⇒C⇒Dと順序立てたステップで考えていきますが、「脱ロジカル」発想は、A⇒E⇒G⇒Mのように思いもしない方向に非連続に考えていきます。

ポイントは、順序立ててロジカルに説明するのではなく、社員のみなさんのココロに揺さぶりをかけてから、本題を伝えていくこと。
それには、一般的なビジネスセオリー(考え方)が邪魔する場合も多いです。
「市場がこうだから…」という入り方では、社員のココロはもう動かないのです。
では、どういう風に考えていけばいいのか?
社員の気持ちを考え「ココロを揺さぶるアプローチ」を!
「社員の気持ちを考えた」という点がとても重要です。例えば、タウンホールやキックオフミーティングなどを実施する際は、社内の状況、社員の心持ち、社会不安…など、聞く側の状況を慎重に分析して考えることがおススメです。
成功した実例をご紹介しましょう!
グローバル展開しているメーカーの社員総会をタノシナルがサポートした時のことです。
企業:世界に販売店を持つ大手メーカー
課題:マニュアル化促進による社員の自律行動意欲の低下
目的:自律行動を促すための新施策発表~行動変容
ご担当者は「新たな施策を発表するのだからワクワク感のあるオープニング映像でスタートして盛り上げたい」とのご意見でした。
でも、タノシナルの会議では…「セオリーで考えるとワクワク感のある映像なのかもしれないけれど、自律行動意欲が低下している現状…社員のみなさんが何かしら、ピリッとしたことを感じない中、新施策を発表しても『やってみよう!』と思うのだろうか?」そんな疑問が浮かんできたのです。
そこで「脱ロジカル」発想で、こんなオープニング映像をご提案しました。
それは、社長が最近の事業について弱音をはいているシーンからはじまるというもの。
これまで強気な発言しかしてこなかったトップの意外な言葉に一気に社員のみなさんのココロは揺さぶられるはずです。
「今日の社員総会は何か違うぞ!」「しっかり聞いておかなくては」と。

ご担当者は、初めてのアプローチに決めきれない様子でした。その後、社長と直接お話する機会をいただけることになり、意図をお話しすると…ひとしきり考えられて
「そうだね、風向きを変えないとダメだね」とOKをいただきました。
そして社員総会当日。オープニング映像が流れると、一気に社員の顔色が変わりました。「これは真剣に聞かなければ」と、自分から前のめりで参加する意識に、スイッチが入ったのです。
そのあと発表された「自律行動を促すための新施策」については、興味津々で聞き入る社員がほとんど。会の終了後には…「熱い気持ちになれました!」「ぜひチャレンジしてみたい!」「自分も会社も同時に変革!」など共感するチャット投稿が大量に寄せられたのです。
大切なのは「脱ロジカル」発想で、社員のみなさんが「観たい!聞きたい!」と
自分から思う「場面」「きっかけ」を作ることなんです。
みなさんも「脱ロジカル」してみませんか?