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社長スピーチ30分を3分にして社員の理解度UP!

Category
2025 Mag
Date
Aug, 2025

「ハングリーであれ、愚か者であれ。」

2005年、スティーブ・ジョブズが、米国スタンフォード大学で行った伝説的なスピーチの一説です。演説時間は14分あまりでしたが、世界中が大きな感動に包まれました。

ここで着目すべきは、スピーチの名手ジョブズでさえ14分という中、企業経営陣のスピーチは30分、長いと50分を超える場合もあります。社員は本当に集中して聴いているのでしょうか?

タノシナルでは、経営層のスピーチを分析してみました。

すると、大半の時間が「市場の動向」「売上高の推移」「社内の組織体制」…などなど、『状況説明』に費やされていることがわかりました。
スピーチ全体が100とすると80%以上が、『状況説明』をしている時間でした。

登壇したスピーカーが特に力を入れているブロックでは、十数枚ものスライドを使って、延々と『状況説明』をしていたのです。また、説明ブロックが複数あるため、最終的に何を伝えたいのかがぼやけてしまうこともわかってきました。

社長だから役員だからといって、人の心を鷲掴みにするようなスピーチ名人、というわけではありません。そこでタノシナルでは、スピーカーの話す力を補完して、社員の理解度が上がる「プレゼンテーションシステム」を考えていきました。

一方的に話す演説型の限界…「飽きない」スピーチへ!

まず、『状況説明』の部分を映像化することからはじめました。
実際の写真やインフォグラフィックを使い、プロのナレーターを起用して、わかりやすく展開したり、登壇者のスピーチと違和感なくつながるように考えていきました。

そして、ライブのスピーチでは、“口頭で伝えるべき大事なこと”は一体何なのか?繰り返し検討しました。

伝えるべきことを絞り込み、スピーカー自身の言葉に落とし込んだ上で社員のみなさんにお伝えするという、タノシナル独自のプレゼンスタイルを構築することができました。

経営陣のスピーチについて課題を抱える企業は多く、予想以上のお声がけをいただいたことで、様々なケースでこの「理解度アップ!プレゼンテーションシステム」を実践し、進化させることができたのです。

ある建設関連企業の新中期経営計画発表会では、映像を使い社長の30分以上あったスピーチが3分になり、開催担当者も驚かれていました。

ずっと話すのではなく、アプローチを変えて伝える!

従来の演説型スピーチブロックは最後の3分。
それ以外に社長が全くしゃべらないわけではありません。司会者との会話の中から、社長がリラックスして自分の言葉で話すという理想的な形で社員のみなさんに伝えることができたのも大きな成果だったと思います。

事後の社員アンケートでは、満足度、理解度ともに過去最高値でした。

実際にスピーカー自身が話したほうが効果的なことと、そうではないことを分け、映像を交えて一番伝えたいことに焦点を絞る。

こうしたことを実践していくと、明らかに社員の理解度は上がります。
オンライン開催でも会場に集合してのリアル開催でも同様な結果を生んでいます。

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