
大手総合化学メーカーの旭化成株式会社が、20か国以上5万人の社員へグローバル配信イベントを開催。中期経営計画のテーマ「Be a Trailblazer」(当時)を体現するプロジェクトを紹介し、「Share The Values」というイベントタイトルの通り、旭化成のグループバリュー「誠実」「挑戦」「創造」をグローバルで共有しました。
言語や文化の垣根を超えるための“ナレッジシェア方程式”
世界中で誰もが同じ認識を持てるものは何か?
そこでタノシナルは、方程式(数式)に着目!
視聴者が自ら考える仕組みを取り入れた「ナレッジシェア方程式」を作りました。

この式が意味するのは、
課題 × [ ? ] = 成果。
『あなたなら、この空白に何を入れますか?』
そう冒頭に問いかけることで、視聴者は“自分ならどう行動するか?”を自然と考え始めます。
その後、実例を紹介する中で、自分の考えとの違いや共通点に気づくだけでなく、その背景にある考え方や判断の軸も学べる仕掛けになっているのです。

短時間で伝わる配信、決め手は【方程式】!
配信時間はわずか40分間。
人が集中できる時間は限られていて、視聴のタイミングや環境も社員によってさまざま。
だからこそ、“長く伝える”ことをやめました。
方程式を用いて、課題・考え方・成果というナレッジのポイントを端的に伝え理解度を上げた結果、短時間で伝わる配信が実現できたのです。
言語や文化の垣根を超えて“伝わる”デザインとは
さらにデザイン面では、日本・欧米・中国の視覚文化の違いを踏まえ、視認性と直感的理解を軸に構成を工夫しました。

英語をベースにしながらも、重要なキーワードのみ三言語で表記。さらに、欧米圏では馴染みのある「余白を活かしたレイアウト」と「画像で伝えるビジュアル」にすることで、情報を絞りつつ視線誘導を明確に設計。
一方、日本語・中国語圏の視聴者にも違和感なく受け入れられるよう、情報の密度やバランス感を考え文化ごとに「読みやすく、伝わる」映像体験を意識しました。
社員の皆さんから「分かりやすかった」「事業理解が深まった」「社員同士のつながりを感じた」という声が集まった今回のイベント。この成功をきっかけに、今後はグループ全体をつなぐ年に一度の恒例イベントへと発展させていきます。
Client | 旭化成株式会社
WEBSITE| asahi-kasei.com/jp/
Producer | Yoshinori Tanaka
Contents Creator | Hidenari Furuta, Masataka Konno,Ayumi Nakayama,Kotone Moriya
Designer | Yuta Fuse, Miki Hoshino
Motiongrapher | Koji Ito, Kana Ikehata,Shin Yasutomi,Hiromasa Nagayama