文具やオフィス向け家具などの製造販売、オフィスの空間デザインを手掛けるコクヨ株式会社が、創業120周年の節目に、コーポレートメッセージ「好奇心を人生に」を掲げ、リブランディング。創業記念日の翌日10月3日、その決意をグループ全社員に伝えるべくライブイベントをハイブリッド開催しました。記念すべきイベントに向けて、タノシナルがご提案したのは…
イベントタイトルは「Ride or Not -乗るか乗らないか-」
CI/VIをリブランディングし、未来の事業展開について、全グループ社員に伝える場となった今回のイベント。これまでにない重要な会となることは明らかです。そこで、コクヨグループのみなさんの心を揺さぶるようなタイトルにしたいと考えました。そして…新たな航海を始める“コクヨ”という船に「乗るか乗らないか」と社員のみなさんに問いかけるという、チャレンジングなものをご提案したのです。
(その後の反響はこのあとで)
オープニング映像をやめて、決意の「開会宣言」に!
コクヨグループにとって121年目のスタートとなるこの日、オープニングの舞台に立ったのは、一緒にイベントを創ってきた事務局の中心メンバー渡邉 陽南さん。全グループ社員が見守る中はじまるライブイベントだからこそ「映像ではなく肉声で思いを伝えよう!」となり、渡邉さんに任されたのです。壇上にのぼった彼女の“言葉の力”は圧倒的でした。タイトルを「Ride or Not」にした事務局の思いを率直に伝えたのです。宣言終了後、盛大な拍手が巻き起こり、このあと登壇した黒田社長から「感動した!」と声があがり、熱気を帯びて会はスタートしました。

メイン会場は東京・天王洲の寺田倉庫(E HALL)でしたが、全社一丸となって盛り上がるイベントにしたいという事務局様のご要望で、国内外13か所でパブリックビューイングを行うことに。中でも本社のある大阪は視聴社員も多くメイン会場と同じくらい盛況なムードをつくりたい!となりました。そこでタノシナルがご提案したのが…
距離500㌔を感じない!東京大阪の「ダブルMC」システム
東京会場・大阪会場それぞれに司会者(MC)を立て、ZOOMで結んで2画面合成することで、あたかも同じ場所で司会をしているような仕立てにしたのです。

東京大阪500㌔の距離が離れているとは思えない司会者の掛け合いに、視聴社員は大盛り上がり!
東京で登壇した黒田社長への質問が大阪から飛んでくる、大阪で登壇したプレゼンターに東京から質問が飛んでくる、といった展開に、会場視聴者はもちろん、オンライン視聴しているみなさんは、まるで同一会場で行われているように思えて、グループの一体感を感じたとのお声を沢山いただきました。
単に中継をつないでも一体感はなかなか感じ取れません。進行台本の作成段階から綿密な設計が必要です。さらにカメラワークと各会場からの映像を素早く切り替える展開をテクニカルスタッフと入念に打合せ、当日はライブならではのアドリブを楽しみながら、臨場感のある映像を視聴社員のみなさんにお届けできました。

文具・家具といったデザイン性の高い仕事に携わっている方が多いため、今回のリブランディングでもグッズがどんなものになるのか?大きな期待がありました。そこでこんな展開をご提案しました。
特製オリジナルグッズを会場参加者全員で一斉公開!
このイベントのためにつくられた特製グッズがありました。当初は社員が「こんなグッズです」と紹介するなどの案がありましたが、デザインされたものへの興味関心度が高いコクヨ社員の気質を考えると…社員の方が同時に手にする瞬間をつくったほうが良いと考えました。これは同じことを一斉にすると盛り上がる「情動感染」によるポジティブエネルギーの増大を狙ったもの。そこで、みなさんの座席の下に謎の紙袋を配置。会の途中で、ダブルMCから「実はこの紙袋には、みなさんだけの特別なグッズが入っています!どうぞ手にしてみてください!」との声がけで、各会場のみなさんが一斉にグッズを取り出したのです。すると場内はヒートアップ!グッズを見せ合う人、グッズを手に語る人、大盛り上がりとなりました。
全国から「Ride!」「Ride!」「Ride!」「Ride!」…
全国のコクヨグループ社員から、イベントタイトルの「Ride or Not」の問いかけに答えるように「Ride‼」「Ride‼」「Ride‼」「Ride‼」「Ride‼」「Ride‼」…とチャットが沢山寄せられ、感動的なエンディングを迎えることができました
今回、120周年という節目であり、リブランディングという社運を賭けたイベントの性質上、本当に多くの方が関わり、沢山の熱い思いが集まり過ぎて、なかなかまとまり切らず、ギリギリの対応になったというリアルもあります。
その激流の中で、何が大事か?何ができるか?を常に考え尽くしたことが、それが大きな収穫であり、大きな成功につながったと感じています。コクヨグループのみなさん本当にお疲れさまでした!
CLIENT | コクヨ株式会社
WEBSITE| https://www.kokuyo.com/
Producer | Yoshinori Tanaka
Contents Creator |Suzu Matsui,Taichi Ishizaki,Kotono Aida,Kotone Moriya,HIdenari Furuta
Designer | Miki Hoshino
Motion Grapher | Koji Ito